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書名:皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ
著者:ジュール・ヴェルヌ
訳者:江口 清
出版社:パシフィカ
ページ数:321
おすすめ度:★★★★☆
ヴェルヌの長編小説である『皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ』は、そのタイトルからも推測できるようにロシアを舞台とした作品である。
皇帝の密使が数々の困難に出会いながら目的地を目指すという物語で、ヴェルヌの代名詞とでもいうべき旅をテーマとした作品の一種といえるだろう。
タタール人の軍勢がアジア側のロシア領土、つまりシベリアに侵入を開始したとの知らせが皇帝のもとに届いた。
すでに途中の通信も遮断され始めていて、シベリアの主要都市であり皇帝の弟がいるイルクーツクと連絡を取ることもできなくなっている。
そこで急遽、ミハイル・ストロゴフが皇帝の密使としてイルクーツクまで派遣されることになるが、タタール人の軍勢の侵攻が進む危険な地域を突破して、無事にイルクーツクまでたどり着くことができるのだろうか・・・。
『皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ』には、陽気な人物もいれば堅苦しい人間も、残酷な人物もいれば無頓着な人間も、さらには忍耐の塊のような女性もいるといった具合で、いかにもヴェルヌが作り上げた登場人物たちといえる。
ミハイル・ストロゴフは人一倍愛国心の強い青年であるが、その一方でロシア人の元士官が祖国を裏切りタタール人側についているという劇的効果を高めるのに効果的な設定もなされていて、この対照的な二人の男たちの存在が物語を引き締めてくれることだろう。
『皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ』は、全体を通してヴェルヌのうんちくが少ないのが特徴の一つとなっていて、常に起伏に富んでいるわけではないにせよ、ストーリー性は強い作品といえる。
非常に品薄な本ではあるが、ヴェルヌのファンであれば期待を裏切られることはないと思う。
書名:二十世紀のパリ
著者:ジュール・ヴェルヌ
訳者:榊原晃三
出版社:集英社
ページ数:246
おすすめ度:★★★☆☆
本書『二十世紀のパリ』はヴェルヌ最初期の作品で、出版を断られたために生前には刊行されず、長らくその作品名だけが知られているといういわば幻の作品だったが、ヴェルヌの死後しばらく経ってからたまたま原稿が発見されるという、何とも魅惑的なエピソードを持つ作品である。
今となっては過去の時代のことではあるが、ヴェルヌが想像した100年後、すなわち1960年のパリが極端に実利的なディストピアとして描き出されている。
二十世紀のパリは、科学技術の進歩によって発達した交通や通信網に基づいた、実利的な尺度で物事が判断される街となっていた。
その一方で、実際的な利益を生み出さないものとして文芸一般はすたれ放題にすたれ、一世紀前の偉人であるユゴーもバルザックも完全に忘れ去られてしまっている。
そんな二十世紀のパリは、ラテン詩で賞を取ってしまうミシェルのような芸術家気質の青年には暮らしやすい時代ではなく。。。
現実のパリでは、ヴェルヌが描いたような過去の芸術の放棄は幸運にも起こらなかったが、本書の記述の数々から、少なくともヴェルヌが技術の進歩の方向性を正しく見極めていたとは言えそうだ。
『二十世紀のパリ』は、同時期に書かれた彼の出世作である『
気球に乗って五週間』とはまるで雰囲気が異なり、一般的にはヴェルヌ晩年の特徴とされているペシミスティックさが色濃く見受けられる。
今日の読者にとってはヴェルヌという作家を知る上での貴重な作品となっている反面、『
気球に乗って五週間』のように大衆受けするタイプの作風ではないので、当時この作品が出版されなかったのも理解はできる気がする。
そういう意味では、偉大なSF作家であるヴェルヌの若い頃の作品を読みたいという、本書の文学史的な位置付けをも楽しむことができる人向けの本であるといえるだろう。
書名:グラント船長の子供たち
著者:ジュール・ヴェルヌ
訳者:大久保 和郎
出版社:ブッキング
ページ数:364(上)、342(下)
おすすめ度:★★★★☆
『グラント船長の子供たち』はヴェルヌの長編作品で、南洋のどこかで行方不明になったグラント船長を探し求めるという壮大な物語である。
ヴェルヌらしいといえばヴェルヌらしいことだが、その舞台となる南アメリカ、オーストラリア、そしてニュージーランドに関するうんちくが豊富で、そのために話の腰はしばしば折られることになるが、全体としてみればストーリー性に富んだ面白い小説であるといえるだろう。
スコットランド人たちの未来のために、植民地探しの旅に出たグラント船長が、ある日を境に消息を絶ってしまった。
月日は流れたが、同じくスコットランド人のロード・グレナヴァンが、グラント船長が書いたと思われる部分的にしか判読できない文書を奇跡的に入手する。
グレナヴァンと一行は、文書から読み取ることができた南緯37度をキーワードに、優れた高速船であるダンカン号でグラント船長捜索の旅に出ることになり・・・。
現実味には乏しいかもしれないが、数々の危機を迎えるグレナヴァンとその仲間たちの活躍は、読者を十分楽しませてくれるに違いない。
あまり広く読まれているとはいえない『グラント船長の子供たち』であるが、それぞれの地における先住民、特にマオリを食人を好む蛮人として描き出している点は、本書の普及にとって大いに逆風となるかもしれない。
本書が執筆されていた時代を念頭に置きつつ、読者の側に寛容な姿勢が求められる作品といえるだろう。
『グラント船長の子供たち』は内容的に『
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ただ、その点を度外視しても、ヴェルヌのファンであれば読んでおくべき作品としてお勧めしたいと思う。
書名:ラスト・タイクーン
著者:スコット・フィッツジェラルド
訳者:上岡伸雄
出版社:作品社
ページ数:411
おすすめ度:★★★★☆
フィッツジェラルドの最後の長編小説にして、未完の作品となったのが本書『ラスト・タイクーン』である。
フィッツジェラルド自身が人生の終盤を過ごしていたハリウッドを舞台にした作品で、フィッツジェラルドならではの哀愁や耽美的な筆致が存分に味わえる作品となっている。
的確な判断力や優れたセンスを武器に、若くしてハリウッドの映画産業において絶対的な権力者の地位に就いているモンロー・スター。
スタジオで働く多くの人々の上にまさに「大君」として君臨しているのであるが、彼には愛してやまなかった美しい妻のミナを失ったという古傷があり・・・。
『ラスト・タイクーン』にはどこか王侯を主人公にしたかのような爽快さがあり、モンローに惹かれる初々しい女子学生の目線がまた華を添えている。
400ページある本書のうち、実は『ラスト・タイクーン』が占めるのは200ページ程度に過ぎず、残りの紙幅はハリウッドにまつわる『クレージー・サンデー』、『監督のお気に入り』、『最後のキス』、『体温』といった短編小説と、ハリウッドで暮らしていた時期のフィッツジェラルドが娘のスコッティや妻のゼルダなどに宛てた書簡集となっている。
直接あるいは間接に『ラスト・タイクーン』に関わりがあって興味深いのは事実であるが、本書のように未完の作品の場合、もう少し訳者による解説を充実させてくれてもよかったかもしれない。
最後の作品が未完に終わってしまったことを残念に思うのは珍しい話ではないだろうが、優れた作品になったことが予想される『ラスト・タイクーン』もその例に漏れることはない。
ストーリーを構成するエッセンスだけは十分に与えたあとで、いわば図らずしてオープンエンディングとなってしまったわけだが、読者それぞれの頭の中でモンローが向かっていくエンディングを思い描いてみるのも面白いことだろう。
書名:サンソン回想録
著者:オノレ・ド・バルザック
訳者:安達 正勝
出版社:国書刊行会
ページ数:329
おすすめ度:★★★☆☆
本書『サンソン回想録』は、バルザックが小説家として大成する前の若い頃の作品で、代々パリで死刑執行人を務めてきているサンソン一家の四代目当主の回想録を、バルザックが意外にも別の作家との共著として書いた作品となっている。
本書ではバルザックの書いた部分が訳出されていて、人間喜劇に含まれないマイナーな作品ということもあってか、本書が本邦初訳のようだ。
『サンソン回想録』には、サンソン家で四代目の死刑執行人となるシャルル=アンリ・サンソンの生い立ちに始まる。
フランスにおける死刑執行人に対する差別は根強く、時として犯罪人以下のひどい扱いを受けることもあり、当然ながら少年期には非常に辛い体験となったようで・・・。
様々なエピソードなどを交えながら、死刑執行人としての役目を父から引き継ぐための手ほどきが行われていくが、これはバルザックの意見でもあるのだろうが、随所で死刑廃止を訴えているのは興味深い。
本書には「フランス革命を生きた死刑執行人の物語」という副題が付けられていて、バルザックのファンに限らず、興味をかき立てられる方も多いのではなかろうか。
しかしながら、本書で扱われているのはフランス革命とは直接関係のないサンソンの私的な体験と死刑執行人にまつわるエピソードがメインであり、フランス革命を描いている作品であるとは言い難い。
副題から予想される、フランス革命期にかの有名な誰それを処刑した際にはこんなことがあった、というような内容を期待している方は、がっかりすることになるだろう。
個人的には『サンソン回想録』を面白い本であるようには思うが、上述のようにフランス革命における死刑執行をテーマにしているわけではないし、バルザックのファン向けの本とも言い切れない部分もあり、やや曖昧な位置付けとなる本のように思われる。
書名:ヘンリー・ジェイムズ短篇傑作選
著者:ヘンリー・ジェイムズ
訳者:多田 敏男
出版社:英潮社
ページ数:367
おすすめ度:★★★★☆
ジェイムズの短編作品を四編収めているのが本書『ヘンリー・ジェイムズ短篇傑作選』である。
『パンドラ』、『パタゴニア号』、『コクソン基金』、『ジュリア・ブライド』の四編が収められていて、いずれも読みごたえのある作品となっている。
『パンドラ』は、ヨーロッパの保守派の代表ともいえるドイツ人貴族の目から見たアメリカ人女性パンドラの伸びやかな姿を描いたもので、ジェイムズの代表的な作品である『
デイジー・ミラー』にも通ずる作品となっている。
アメリカからイギリスへ向かう船上を舞台とした『パタゴニア号』は、婚約者の下へと向かう若い女性の素行に気を配る主人公を軸に進んでいく物語である。
今日的な観点からすると単なるおせっかいなおじさんの目線によるストーリーということになるのかもしれないが、エンディングへ向けてのプロット展開が秀逸な作品で、ジェイムズの短編作品における傑作の一つといえるのではないかと思う。
本書の収録作品のうち、一風変わった作品として読者の注意を引くのは『コクソン基金』であろう。
とある思想家に心酔している語り手による、ここで詳細を明かすつもりはないが独特のスタイルを持っている作品となっている。
本書の中では最も短い『ジュリア・ブライド』はといえば、自らの結婚のための根回しに奔走する美貌の女性ジュリアを、ジェイムズらしい細やかな筆致でコンパクトながらうまく描き出している。
これらの二作品においては財産が非常に大きくものを言っていて、その点はいかにもジェイムズらしい作風であるといえるだろう。
それほど新しい本でもないために流通量が非常に少ないのが残念ではあるが、『ヘンリー・ジェイムズ短篇傑作選』はその名に恥じない作品を収録しているといえる。
ジェイムズのファンにはお勧めできる一冊だ。
書名:後見人と被後見人
著者:ヘンリー・ジェイムズ
訳者:齊藤園子
出版社:大阪教育図書
ページ数:258
おすすめ度:★★★☆☆
ジェイムズ最初の長編小説が本書『後見人と被後見人』である。
これまであまり注目を集めてはこなかった作品で、本邦初訳となるようだ。
事実、後年のジェイムズ自身による作品の評価も決して高くなかったようではあるが、当然ながらジェイムズらしさ、それも後期の難解さを帯びていないジェイムズらしさが出ている作品であることは間違いないだろう。
幸運に見放された父親との思いがけない出会いがきっかけとなり、その娘の後見人となることになった独り者の主人公。
愛した人からは結婚を断られ、失意のどん底にいた彼にとって、娘の養育が唯一の心のよりどころとなっていくのであるが・・・。
全体的に登場人物の心情への共感はあまりできないような気がするが、いくつかの性格パターンが書き分けられているのは興味深く感じられた。
心に秘めた思いを相手に言わないという、ジェイムズ作品には繰り返し現れる設定が、『後見人と被後見人』でもやはり重要な意味を持っている。
彼または彼女はそのことを知っているのか知らないのか、登場人物にも読者にもそれがわからない中で話が進んでいくために、どこかミステリアスな面白みが生まれてくるというのが、ジェイムズの小説の魅力の一つではないかと思う。
『後見人と被後見人』はそれほど長い作品ではないが、結婚や財産について語られるシーンや、アメリカとヨーロッパとの対比が描かれている場面など、ジェイムズの長編小説を愛好する読者を喜ばせてくれる部分には事欠かない内容となっている。
最初の長編小説だからといってジェイムズの作品を『後見人と被後見人』から読み始めることを勧めようとは思わないが、少なくとも彼の代表作を一通り読んだジェイムズのファンの知的好奇心をくすぐる一冊といえるのではなかろうか。
書名:夜はやさし
著者:スコット・フィッツジェラルド
訳者:森 慎一郎
出版社:作品社
ページ数:600
おすすめ度:★★★★☆
フィッツジェラルドが完成させた最後の長編小説となったのが本書『夜はやさし』である。
作家としての再起をかけてフィッツジェラルドが取り組んだ作品であるが、その割りに当時の評価は芳しくなく、後年になってから評価を上げていった作品でもある。
美貌を武器にハリウッドで映画出演し、一躍知名度の上がった駆け出しの若い女優であるローズマリーが、フランスの海岸で魅力的なアメリカ人夫婦、ディックとニコルに出会う。
ローズマリーは、優雅で人もてなしも巧みなディックに強く惹かれていくが、その一方で彼の妻であるニコルには何か人に知られたくない秘密があるようで・・・。
ディックやニコル、さらにはローズマリーにしても、必ずしも読者の共感を得ることのできる登場人物ではないかもしれない。
それでいて、『夜はやさし』が読者を引き込み、読ませてしまう力を持っているのは不思議なことだ。
作品社版の『夜はやさし』の特徴として触れておきたいのは、実は小説としての本文は460ページまでであり、その後にはフィッツジェラルドと彼の妻ゼルダの書簡などが続いているということだ。
当初予定していたあらすじから結果的に大きく変更されることになった『夜はやさし』のような作品の場合、作品の成立背景は興味深いものだし大いに参考にもなるのだが、ボリュームがボリュームだけに、一般の読者には過剰かなという気もする。
私自身は手にしたことがないが、『夜はやさし』には角川文庫版もあるので、そちらのほうが一般の読者向きなのかもしれない。
『夜はやさし』は、フィッツジェラルドが発表後に大幅改訂を施そうとしていたことでも知られているが、本書は初稿の翻訳となっている。
初稿は尊重したいし、その構成に文句を言うつもりはないけれども、フィッツジェラルドが改訂を施そうとしたのもある程度は納得がいく気がする。
フィッツジェラルドのファンにいろいろと考えさせる作品であることは間違いないだろう。
書名:鼻持ちならぬバシントン
著者:サキ
訳者:花輪 涼子
出版社:彩流社
ページ数:240
おすすめ度:★★★☆☆
サキの数少ない長編小説の一つが本書『鼻持ちならぬバシントン』である。
傲慢この上ないイギリス上流社会に対して皮肉な目線に満ちている点は、いかにもサキらしい筆致であるといえる。
他人を引きつけるほどの美しい容姿を備えてはいるものの、とことん自己本位で他人を思いやる心の欠けているバシントン青年。
上流を気取りながらも資産の乏しい母親からの差し金もあって、そんな身勝手な彼が大金持ちの令嬢との結婚を考え始めるのだったが・・・。
『鼻持ちならぬバシントン』の特徴の一つとして、場面ごとにメインとなる登場人物を交代させることによって、当時のロンドン上流社会を多角的に描き出している点を挙げることができる。
また、彼の短編小説においてもそうであったように、シニカルでペシミスティックなサキの性格が透けて見えていて、サキのファンにとってはたいへん興味深い作品となっている。
主人公の青年が何事も真剣にとらえようとしないいい加減な暮らしをしているからか、『鼻持ちならぬバシントン』は全体に軽めの読み物となっていて、同じくサキの長編小説であり政治的要素の込められた『
ウィリアムが来た時』とは随分と雰囲気が異なっている。
しかし、イギリス社会の表層を淡々と描き続けているかのように思わせておいて、時として急に深みを帯びる箇所もあり、そういう意味では油断がならない作品である。
当然ながら、『鼻持ちならぬバシントン』にもサキらしいユーモアセンスが光を放っている部分があり、サキのファンならその輝きを引き立てるために蛍光ペンで印でも付けたくなるくらいかもしれない。
お世辞にもイギリス文学の歴史にその名を残す傑作であるとは言えないが、サキに関心のある読者を満足させる作品であることは間違いないと思う。
書名:スコット・フィッツジェラルド作品集
著者:スコット・フィッツジェラルド
訳者:中田耕治 他
出版社:響文社
ページ数:433
おすすめ度:★★★★☆
フィッツジェラルドの短編小説とエッセイを集めた作品集がこの『スコット・フィッツジェラルド作品集』である。
フィッツジェラルドの作品が幅広いジャンルにわたって紹介されている一冊となっている。
本書には、副題にもなっている『わが失われし街』に加えて、『再びバビロンで』、『ある作家の午後』、『ジャズエイジのこだま』、『若き日の成功』、『こわれる』といった有名どころの短編小説やエッセイをはじめ、計20編の作品が収められている。
フィッツジェラルドの作品集にしては珍しいことに、パット・ホビーを主人公とした晩年の連作『
パット・ホビー物語』からもユーモアあふれる3つの作品が選ばれている。
その他にも、第一次世界大戦への出征前の軍隊体験をテーマとした『戦場には行かなかった』や、きらめく美しさが魅力のロマンスものである『あの夜の愛』といった、他ではあまり紹介されることのない作品も読むことができる。
全般に本書の作品ラインナップは満足のいくものだが、それぞれの作品の執筆時期や、どの短編集に収められているのかといった基礎情報がまったく記載されていないのには、少しがっかりさせられた。
全作品に解説を付けることまで求める気はないけれども、短い作家生活の中で浮き沈みの激しかったフィッツジェラルドのような場合は特に、基礎知識としてその作品がいつ発表されたものなのかを知りたくなるのは私だけではないだろう。
有名どころをカバーしているだけあって、他の訳書との作品の重複は必然的に多くなっているが、他の本では読むことのできない佳作も何点か含まれている。
フィッツジェラルドのファンであれば、これまで知らなかった新たなお気に入りを見つけることができるのではないかと思う。